65 クィーン

クィーン



1997年8月31日に交通事故で亡くなったダイアナ元皇太子妃をめぐって、揺れ動く英国王室を描いたドラマ。


よく、ここまで突っ込んで書いたなとまず感心しました。日本ではありえないでしょうね。


本家のピーター・モーガンは 事故直前に就任したトニー・ブレア新首相に注目したと、プロダクションノートにありました。モーガンは、「話をしてくれる人には誰でも会いに行ったそうです。


女王の伝記の著者ロバート・レイシー、王室コメンテーターであり、ダイアナと近い関係にあったイングリッド・スワードの協力を得たと書いてあるので、ドラマとはいえ、真実に近いんだろうと推測します。


王位にあるものとしての苦悩。


姑としての悩み。


祖母としての愛情。


安っぽい暴露ものにならず、品格をもたせ、王室のゆったりとした暮らしも垣間見ながら、誰でも持つ姑の立場から、孫を愛する祖母の気持ち、国民に愛される王室の姿を、実に静かに見せてくれています。


あぁ、またダイアナが何かやったの?というのは確かに常識をもつ姑の気持ち。


皆はどう感じているのかしらと思っても口に出せない女王。


川で出会った鹿に、心を寄せるシーンは、公(おおやけ)の立場がいかに酷で、寂しいものかということを教えます。


イギリスをよく知る人によるとヘレン・ミレンのエリザベス女王は言葉遣いや仕草が本当によく似ているらしい。


王室言葉というものもあって、イギリスらしいイントネーションを楽しむという楽しみ方も十分できるそうです。


そういえば、昭和天皇が幼少のころ、側近だった方がテレビで言ってましたが、公的立場に就くということを教育されるエピソードがありました。


外で、なにか読み物を姿勢から声から直されて読んでいる時に頬に虫がとまって、子供だった昭和天皇が手で払ったとき、ひどく叱られたそうです。


公的な立場として外で立つ時は自分の都合で手を動かしてはいけないんだそうな。


自分は自分であって、自分ではない暮らし。


映画の中でも、ブレアの妻が王室の暮らしを「働かずに税金で贅沢三昧して...」と言いましたが、ブレア首相は別のシーンで「あの方ほど国を愛し、自分を押し殺して王室を重んじてきた人はいない」みたいな風に反論しています。


やりたい放題の息子、チャールズと違って、王室を理解し、たどたどしくも、支えようとしてくれるブレア首相はエリザベス女王とまるで親子の関係にあるような、ホッとするものだったように映画では見せています。


最高権限の象徴としての王位にある人ですが、ブレア首相と両輪で歩むことを快く感じているようなシーン。


事故やスキャンダルにほとんど触れす、淡々と流れるストーリー。愛される王室であって欲しいと思います。

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